- Ayako Shintome
妊活)39歳。ターニングポイント
最終更新: 2020年2月6日
39歳
妊活ではターニングポイントの歳になります。
ご自分では正直何も感じていないと思います。ただ、不妊治療の経験者としてお伝えするとすれば40歳になると確実に卵の質が落ちるということです。生活するにはまったく感じません。しかしながら、採卵をすると着実に卵の取れる数が減り、空砲という殻だけの卵(受精できない)が増えていきます。閉経の9年前から卵巣機能が落ちてきます。日本人の閉経平均は51歳。(月経不順の方は閉経が遅くなります。)ですから平均で42歳から卵巣機能が落ちてくるのです。
まずは体外受精にステップアップするタイミングなのかどうかを判断する指標に
AMH(アンチミューラリアンホルモン)→血液検査
があります。
このホルモンで卵巣に残されている卵子在庫を知る指標になります。
この数値が低いと在庫が少ないので体外受精のステップを早急に判断しないといけません。
卵子は排卵の6か月前から同時に数個の卵子が成長しますが排卵されるのは1個。それ以外は使われず自然淘汰で消えていきます。母体が多胎妊娠だと命の危険があるからそのようなしくみになったであろうと推測されています。
体外受精の場合は、自然淘汰されてしまう卵子を採卵するので無駄なく卵子を利用するという考えです。よく体外受精をすると卵子を無駄に使われて閉経が速くなるというデマが流れていますがそれは女性の生理のしくみを理解されてない方の誤解です。
病院でAMHの検査をしてください。
【私の後悔】
私は有名な漢方医(医師)の元、冷えを治すということで3年間漢方を飲み続けました。しかし妊娠はしませんでした。漢方医の息子(医師)さんに「病院でしっかりみてもらった方がよい」と言われ検査をしたところ
子宮の奇形だったのです。なんと無駄な3年間だったのでしょう。自然妊娠なんて奇跡に近かったのです。もうその時は39歳になるところでした。とにかく子供を考えたら、まずは病院で自分の身体を検査してみてください。物理的に難しいこともあるのです。
【卵が育たない症状の方、月経不順の方(排卵していない)】
PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)
高プロラクチン血症
の傾向があります。
この症状をお持ちの方は排卵が難しいので体外受精向きと言われています。
ホルモン剤で卵子を大きく育てる必要があるのですが、複数の卵子が同じく大きくなります。タイミングや人工授精の場合はその中の1個の排卵を待ちます。それ以外は自然淘汰されます。体外受精の場合は同時に育つ複数の卵子を採卵して凍結することができます。ですので、体外受精の方が合理的であると考えられています。
【鍼灸でよくできる環境】
子宮壁をやわらかく厚くする。
自律神経を整える。(卵管のキャッチアップ)
母体の質をあげる。
卵の質以外は人間の手法でどうにかなります。卵の質は今の化学ではどうしようもないのです。
色々な仮説がありトライしているクリニックもありますが。。。。解明はされていないようです。
【個人的展開】
私個人の考えですが、39歳ならばAIHになるべく早くすすむ。そしてうまくいかなければホルモン剤を使うことをお勧めします。ただし、PCOSの方はベテランのドクターがいるクリニックで行いましょう。卵巣がパンパンに腫れる副作用があります。絶妙な薬の加減が必要になります。
鍼灸治療を並行してやっているが、何回行ってもうまくいかなければ卵管のキャッチアップがうまく作動していないと考えてください。
そんな体調の時は何度試しても卵子と精子が出会うことができません。
次のステップに行くか、少し休むか否かご主人と相談してください。
体外受精は40歳になると補助が出ない自治体があります。ご注意ください。
体外受精の方法も色々ありまして、、、
私はKLCだけしか行かなかったことに後悔をしています。
KLCは卵を弱い刺激で増やすので1個しか取れないことが多かったのです。ですから凍結すらできませんでした。
卵巣が元気な方は複数取れるのですが、仕事でお疲れの方は取れないのです。。。。
ですから若いうちにアンタゴニストでたくさん卵を作って凍結してチャレンジするのがよいのでは?と思います。二人目用の卵も若いうちに凍結しておくぐらいの気持ちで。
ドクターによっては若いうちはKLCのように弱い刺激で、40歳すぎたら卵巣の反応が悪くなるのでアンタゴニストで強く刺激をする。というお考えの方もいるようです。それも一理あると思います。
ですから1つのクリニックで収まらずいくつかクリニックを変えてみるのも手です。
先生との相性が絶対にあります。そして、クリニックにおいての治療方針もバラバラです。
自分にあった先生を見つけることが必要です。当院では不妊治療クリニックの情報をまとめております。
体外受精をお考えの患者様は一度ご相談ください。
【まとめ】
妊活は女性だけで考えがちですが、39歳は女性も男性も体質が変わる時期に入ってきます。
後悔しないようにご夫婦で作戦を練りましょう。